今回は、2022年のブラジルの最低賃金についてお伝えさせていただきます。
2021年12月30日、暫定措置(Medida Provisória [MP]) nº 1.091/2021(*)によって、
2022年1月1日より適用される最低賃金(salário mínimo)は1,212BRLとなり、前年比10.18%上昇いたしました。
日本円に換算すると、約26,664円 [1BRL = 22 JPY] となります。
(*)https://www.in.gov.br/en/web/dou/-/medida-provisoria-n-1.091-de-30-de-dezembro-de-2021-371512885
2013年以降の最低賃金の変動は以下となります。

また、ほとんどの州は、連邦政府によって決められた最低賃金額が適用となりますが、
5つの州(サンパウロ、リオデジャネイロ、パラナ、サンタカタリーナ、リオグランデドスル)では独自の最低賃金が設定されます。
https://g1.globo.com/economia/noticia/2022/01/01/salario-minimo-em-2022-veja-o-valor-nacional-e-nos-estados.ghtml
その年の最低賃金を定める判断材料として、
消費者物価指数(INPC: Índice Nacional de Preço ao Consumidor)というのがあります。
こちらの指標も併せて、先ほどの最低賃金の表を新たに記載いたします。

https://www3.bcb.gov.br/CALCIDADAO/publico/corrigirPorIndice.do?method=corrigirPorIndice
該当年を基準とした場合、その前年の消費者物価指数が、
該当年の最低賃金の上昇率に影響するということになります。
例えば、2016年の最低賃金の上昇率は、11.68%となっておりますが、
これは、前年である、2015年の消費者物価指数、11.2762が影響しているということになります。
近年の物価上昇率の影響もあり、2022年は特に最低賃金の上昇率が上がっております。
最低賃金をどのように従業員の給与に考慮するかという点ですが、
金額そのものではなく、上昇率を考慮して、
従業員の昇給の率を定める会社が多いと考えられます。
ただし、ブラジルでは、一度設定した給与を下げることはできない為、
昇給を考える際は慎重に行う必要がございます。