Cambodia
M&A (M & A practice)
:: Question ::
M&Aの動向に関して教えてください。
:: Answer ::
カンボジアではここ数年で日系企業によるM&Aや投資がみられるようになってきました。2018年には、阪神国際港湾がシハヌークビル港湾公社へ約5億円の出資をし、カンボジアでは銀行業を営むJ トラスト株式会社は、ANZ Royal Bank (Cambodia) Ltd.の株式55%を取得しています。 2019年には、投資専業子会社 Showcase Capitalがカンボジア初となるAI小口資金融資を展開するFintechスタートアップSpean Luy Co., Ltdへの出資に関する締結をし、SBIホールディングスがカンボジアでマイクロファイナンス事業の展開を図るため、Ly Hour Microfinance Institution PLC.の株式取得手続きを行っています。SBIホールディングスの件に関しては、議決権保有割合は株式取得時点で70.0%となっており、今後さらに増資を引き受け、保有比率を高めることで、銀行ライセンスの取得に向け進めております。また同年、シンガポール出資(日本人代表)のvKirirom Pte., Ltd.が一般財団法人KIBOWが運営する「KIBOW社会投資ファンド2号」より5,000万円の出資の受け入れが決定しました。 SBIホールディングスは、2010年にカンボジアで、日系唯一の総合証券会社であるSBIロイヤル証券を運営し、カンボジア証券市場での事業基盤を確立している企業です。また、Ly Hour Microfinance Institution PLC.は、マイクロファイナンス事業を展開しており、両替事業、住宅用不動産開発事業、資金決済移動事業、損害保険などを展開する金融コングロマリットであるLy Hourグループの中核会社です。当該株式取得により、SBIグループは、カンボジアでの銀行事業への本格的参入を図り、リテール分野を主たるターゲットとしてビジネスの更なる拡大を目指しています。 現在カンボジアでマイクロファイナンスでの進出が一気に増えたことにより、新規での法人設立時にマイクロファイナンスのライセンス取得が非常に難しくなっております。そのため、上述のようにM&Aでの進出が近年増えてきており、他国からもマイクロファイナンスでのM&Aを検討している企業が見られます。
Creater : Tomomi Ando