今回は、2025年10月現在の中国の最低賃金についての情報です
現在、上海は全31省の中で月額最低賃金が最も高く(月額2,740人民元、時給最低賃金は25人民元)、北京は時給最低賃金が最も高い(時給27.7人民元、月額最低賃金は2,540人民元)です。
また、大半の省で月額最低賃金基準は2,000人民元(275米ドル)を超えています。
最も低かったのが、遼寧省の非都市部の最低賃金レベルが最低(月額1,700人民元)となっています。
2025年に最低賃金の上昇を行った(もしくは上昇予定の)地域は以下の通りです。
四川省、重慶市、山西省、新疆ウイグル自治区:1月1日~
貴州省:2月1日~
広東省:3月1日~
福建省:4月1日~
青海省:5月1日~
上海市・広西チワン族自治区:7月1日~
北京市・天津市・福建省・安徽省:9月1日~
雲南省・山東省・寧夏回族自治区:10月1日に施行された。
チベット自治区:11月1日~(予定)
河北省:2025年内(予定)
コラム:中国の最低賃金とは?
中国の最低賃金規定によると、法定最低賃金とは、従業員が約束された労働時間内または労働契約で定められた労働時間内に正常な労働を提供したという条件の下で、雇用者が従業員に支払うべき最低限の労働報酬を指します。
最低賃金基準は、地方政府が、地元の従業員とその扶養家族の最低生活費、都市住民の消費物価指数、社会保険料、従業員自身が負担する住宅資金、従業員の平均給与、地方の経済発展レベル、地方の雇用状況などの要素を考慮して決定します。
一般的に、最低賃金基準は月額最低賃金基準と時間単位最低賃金基準の2つの形式があります。月額最低賃金基準はフルタイム労働者に適用され、時間単位最低賃金基準はパートタイム労働者や臨時労働者など、フルタイム以外の労働者に適用されます。
なお、最低賃金はあくまでも使用者が従業員に支払わなければならない基本賃金であり、残業手当、夜勤手当、夏季高温手当、特殊労働環境手当、食事・交通費・住宅費の補助などは含まれません。
しかし、最低賃金基準は多くの地域で従業員が給与から控除されて支払う社会保険料・住宅積立金(五険一金)を含んでいます。結果、従業員の手取り額がこれらの地域の最低賃金基準を下回っている可能性があります。
上海市など、一部の地域では、最低賃金基準に社会保険料と住宅積立金は含まれない(つまり控除後の金額が最低賃金を上回ることを義務付けている)ことを地方条例で明確に規定しています。